理学療法士の担当するリハビリテーションについて

日常あたりまえにできていた、「立ちあがる」「歩く」「すわる」などの基本的な動作が、ケガや病気の発症によって、またそのための入院治療、臥床状態の継続によって、できなくなってしまう場合があります。そのため、筋力回復のための訓練や、歩行訓練などを通して、回復を促す必要が出てきます。
理学療法士(PT = Physical Therapist)は、「寝返りをする」「起き上がる」「立ちあがる」「歩く」といった、日常生活で必要な基本動作ができるようにするため、身体の基本的な機能回復をサポートするスペシャリストです。「歩行練習などの運動療法」や、「電気・温熱・光線などを使った物理療法」を行い、身体機能や動作の回復を図り、患者さんご自身で日常生活が送れるようにサポートします。

1.筋力を回復させるための訓練

筋力を回復させるために、道具や筋力トレーニングマシンなどを使用して、全身の筋肉を負荷をかけて動かし、筋力の増強を促します。これらの運動には理学療法士がしっかりサポートをすることで安全に行うことが出来ます。

2.関節可動域を広げるさせるための訓練

全身の関節が固くなってしまい、関節の可動域が狭くなっていると、日常生活の動作がスムーズにいかなくなる場合があります。このことから、関節可動域を広げるためのリハビリテーションが必要となります。理学療法士がストレッチなどを施し、関節可動域が広がるよう促します。

3.自身で歩けるようにするための訓練(歩行訓練)

座っているところから、立ち上がり、歩く、そしてまた座る。これらの一連の動作は日常生活にはなくてはならない基本的な動作です。そのため、座っているところから立ち上がる訓練、歩行する訓練、また座るといった訓練を繰り返し、全身の筋肉や感覚が日常生活に適応していくことを促します。