作業療法士の担当するリハビリテーションについて

作業療法士(OT = Occupational Therapists)は、「お布団で寝起きする」「料理をする」「食事をとる」「入浴する」「お掃除や洗濯をする」といった基本的な日常動作だけでなく、手工芸や園芸、レクリエーションなど様々な作業を通して、「身体」と「心」のリハビリテーションを行うスペシャリストです。このように作業療法士は、身体のことだけでなく、そううつ病、摂食障害など、精神に問題を抱える患者さんも対象としており、身体と心のリハビリテーションを担当します。

日常生活動作の訓練

生活訓練では、作業療法士がサポートしながら、生活に欠かせない、「食事」「着替え」「トイレ」「入浴」などの動作訓練などを繰り返し行い、回復を促します。

日常生活に関わる関連動作の訓練

日常生活で必要となる、調理、掃除、洗濯等の「家事」に関わる動作や、屋外歩行、買い物、公共機関の利用等「外出」の訓練を行います。

 

職業関連動作についての訓練

また仕事に就きたいと思っている人には社会復帰に向けて、「作業能力」「耐久性」「集中力」の向上による労働環境への適応を目標として職業前訓練を行います。

高次脳機能や精神機能

「記憶障害」「失語症等」「注意障害」などの高次脳機能障害の訓練を言語聴覚士と連携しながら行います。また、生活意欲の向上、認知症の予防などを目的として、手工芸や園芸等を通して精神的なサポートもして、機能回復だけでなく、患者さんがいきいきと生活していけるよう促します。