言語聴覚士の担当するリハビリテーションについて
言語聴覚士(ST = Speech Therapists)は、脳疾患や心臓疾患によって引き起こされる失語症(しつごしょう)=「言葉にしたくてもできない」「表現できない」とった症状や、嚥下障害(えんげしょうがい)=「食べ物の飲み込みがうまくいかず、口からこぼれてしまったり、むせてしまったりする」症状が現れてしまった場合に、アドバイスや訓練を行うスペシャリストです。患者さんに対して医師、看護師、作業療法士、理学療法士などと連携してサポートします。
言語訓練
言語聴覚士がサポートし、発音訓練や発声訓練をします。
嚥下訓練
首や肩、胸郭の運動や、舌・口唇・頬などの口腔周囲のマッサージや運動を行い、嚥下の回復を促します。
高次脳機能訓練
記憶訓練として数字や記号を覚える、注意訓練として書き取りや計算など集中する、メモを取ったり日記をつけることで記憶の低下を補う、アラームを使用して時間の管理を行う、必要なものを置く定位置を決めて目印をつける、何かを伝えるときに、どのように説明するか、対応方法を統一するなど脳機能が活性化することを促します。